水加熱
水加熱のポイント
水を直接加熱する方法(タンクなどを加熱する間接加熱は金属加熱)
水質からくる腐食があるためシースの材質選択がポイントです。
水は熱伝導がよくワット密度は比較的大きく設定できます。材質は銅、SUS316L、インコロイ800の順にコスト、耐食性が上がります。これにメッキや酸研磨、電解研磨でシース表面を処理。
ただ、水道水を使用の場合はヒーターシースにスケール(水垢、炭水化物)が付着し、これを除去する必要があります。
取扱製品導入事例
科学機器メーカー
- 問題点
- 蒸気生装置のために使用。
SUS316Lに電解研磨で使用していたが、国内の特定の場所で水質によるヒーターシースの腐食がたびたび発生。
- 解決策
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蒸気発生装置のため水加熱でもかなりの高温になることも含め、特定場所の水道水の固有の水質からの腐食と判断。
上位材質であるインコロイ800に電解研磨で表面を処理にして対応した。
食品機器メーカー
- 問題点
- 大型の食器洗浄機に使用
SUS316Lのプラグヒーターを使用。ヒーターシースにスケール(水垢、炭水化物)が付着して、メンテナンスがしずらい。
メンテナンスのヒーター交換時、2インチのステンレスプラグが噛みこんだりして取り外ししにくい。
- 解決策
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カートリッジヒーターを提案。
棒タイプなのでメンテナンスがしやすいと好評。 2インチのステンレスプラグから1/2インチになりコンパクトになった。
水質を考慮してインコロイ800に変更した。
理美容機器メーカー
- 問題点
- SUS316Lにワット密度を妥当な数値で使用するも、断線が度々発生。
- 解決策
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高温に水を加熱中に気泡が大量に発生してその気泡が水への熱伝導の邪魔をして、異常加熱を起こして断線ヒーターの本数を増やしてワット密度を下げて断線をなくせた。